新・水戸市民会館計画を白紙にもどし 市民の声を反映させる会ニュース 第34号

2016年12月12日


 

 

市民が望む市民会館を実現しよう
全市的な署名運動へ
「市民の会」第2回総会に98名

「市民の会」は12月3日、県立青少年会館で第2回総会をひらき、巨額・巨大な新・市民会館計画を白紙にもどし、市民が望む市民会館を求め、今後1年間、全市的な署名運動に取り組むことを決めました。
総会には市民98名が参加、どう署名運動にとりくむか、積極的な意見が寄せられました。

署名を軸に問題点を市民に知らせよう

田中重博代表はあいさつで、「市民が使いやすいコンパクトな市民会館を早くつくってほしいとの要望は根強い」と指摘、「全市的な署名運動を軸にして、市の計画の問題点をより広い市民に広げて、税金のムダ遣いをやめさせ、市民が望む市民会館を実現させていきたい」とあいさつしました。
岩清水理事務局長は、この1年間の経過報告と活動のまとめ及び会計を報告しました。
「市民の会」は昨年12月6日の結成総会以降、前半は住民投票条例を求める署名活動(1ヵ月で法定数の3.4倍、15,000人。しかし市議会で否決)と市長・市議への要請などを中心に行いました。
市長の都市計画決定・告示(7月25日)の後は計画の問題点を市民にひろげ、白紙撤回を求めつづけました。
計画内容を知らせる各種集会(つどい)を6回開催するとともに、市議会や都市計画審議会の傍聴を呼びかけ、延べ838名の市民が参加しました。
あわせて、カラーチラシの配布(6種類20万枚)、宣伝カーの運行、「市民の会」ニュースの発行(33号)、ホームページの掲載などを報告しました。

つづいて土田きよみ市議と中庭次男市議から計画をめぐる水戸市の状況について報告がありました。

2017年度の活動方針の提案を菅野法子代表が行いました。
方針についてフロアから活発な発言が続きました。

署名スタート行動にご参加ください

12月17日(土)午前11時30分~12時30分(午前11時15分集合)
新・旧京成デパート前(泉町1丁目)

田中重博代表のあいさつより
市民の運動で税金のムダ遣いストップさせる

この1年間の運動では、税金のムダ遣いを市民の力によってストップさせ、使いやすいコンパクトな施設をめざす市民自身の運動が繰り広げられました。
まさに市民が主人公という民主主義と地方自治を実現する運動として取り組まれました。
水戸市では初めて住民投票条例の制定をめざす市民運動が市民自身によって作り出されたと思います。

そのなかでは克服すべき課題も見えてきました。
有権者22万人のすみずみまで問題を広げ切る点では不十分さもありました。
さらに市長を含めた水戸市政、市議会が、本当に市民自身の要求を地方自治の精神にもとづいて実現するというシステムにはなっていない、これも将来的には克服していかなければならない課題です。

最近、市が選定した設計事務所が岐阜市で完成後6日後に雨漏りなどをおこしている。
市議会特別委員会では保守系議員からも「指名停止」「設計中止」という意見まで出される。京成デパートとの空中デッキは取り止めです。私たちの運動の正当性が新たな事態で明らかになってきています。
署名運動を軸により広い市民に問題点を広げ、市民が望む市民会館を早期に実現させたい。

今後の活動について

総会で提案された今後の活動はつぎのとおりです。

  1. 「全市的な署名運動」を軸にして、市民に「計画」の問題点をさらに大きく広げていきたい
    (1)「全市的な署名運動」を軸にして、市民に「計画」の問題点(税金のムダ遣い)を知らせ、さらに大きくひろげていくことを提案したい。
    (2)署名の目標は、数の目標を示さず「圧倒的な数の署名をめざす」としたい。期間は、今年12月3日(「市民の会」第2回総会日)から1年間としたい。そのために「署名の担い手」(署名をあつめる人)を市内全域と多くの団体・グループにつくっていきたい。
  2. 署名運動にあたっての留意点など
    (1)「住民投票条例署名」の受任者1,000名、署名者15,000名、「市民の会」へのカンパ者200名などに署名をお願いするとともに、「署名の担い手」になっていただくよう働きかけていきたい。
    (2)「住民投票条例署名」は1ヵ月の短期間だったため「署名をしていることを知らなかった」「署名しようと思っていたが期間が過ぎてしまった」などの市民が多くいることをふまえて、(1)に限定せずに働きかけの活動をすすめていきたい。
    (3)地域、団体、グループごとに全戸訪問などの計画を具体化して実施していきたい。
    (4)「アンケート」は署名呼びかけチラシに刷り込んでいるので「ぜひご意見をお聞かせ下さい」「どんな市民会館がよいと思いますか」などのアンケートのお願いをしてきいたい。
    (5)「市民の会」の提案(対案)を求める市民の声にこたえるために署名運動の一定の時期に検討チームをつくり、「集い」などで市民的な討議の場を設けたい。
    (6)署名の対象は水戸市民を中心にしていくが、市民会館を利用するのは近郊の市町村在住者や団体もあること、他市町村から水戸に仕事に来ている方もいることなどから水戸市民に限定しない。
  3. 署名運動を充実し、担い手を増やしていくために
    (1)市民への宣伝([1]チラシ等の配布、[2]宣伝カーの運行継続、[3]ホームページの充実とインターネットの活用)
    (2)学習会、小集会、「出前講座」などの実施
    (3)地権者、借地権者、借家権者等との話し合いの継続
    (4)設計者・伊東豊雄氏へ「基本設計の中止」「設計者の辞退」の申し入れの検討
    (5)コンテンツ検討会・堀義人氏等との話し合いの検討
    (6)マスコミへの働きかけの強化
    (7)情報公開制度の活用
    (8)第2次住民監査請求もしくは住民訴訟の検討

参加者の発言から

  • 「市民協働」を旗印に
    水戸市は「協働都市宣言」というすばらしい宣言をおこない、市民と行政が街づくりの目標を共有していくことを謳っている。
    この宣言にもとづくなら5月の住民投票は賛否にかかわらず可決するのが当然だった。市長も市議会もこの宣言を心得ていない。何のための宣言か。「市民協働」を旗印に計画を見直す運動にすべきだ。
  • 有権者の過半数をめざしたい
    「税金のかけすぎだ」「市民が望む計画ではない」という声を聞いている。住民投票署名の何倍もあつめて市長や推進議員の態度変更を迫ることは重要だ。住民投票署名と違い、今回の署名はだれでも取り組める。私たちの地域では有権者の過半数をめざしたい。
    「市民要望の実現に予算を回せ」、この声を署名運動のなかで広げていきたい。
  • まず住民投票署名をしてくれた人に
    1年かけて署名をあつめる提起だが、長ければまだ時間があるからと気が緩む。最初の1~2カ月は、まず住民投票署名の受任者や署名をしてくれた人にまず働きかけたい。署名を集める担い手をふやし、節目を設けて追求していくことが必要だと思う。署名運動をすすめるためにコンパクトな資料をつくっていただきたい。
  • 署名目標を明確にして
    議会が変りはじめており、これからが正念場。署名運動は各全市的にどのぐらい集めるのか、目標を明らかにして、3ヵ月でどのぐらい、半年でどのぐら、具体的な提起が必要ではないか。
  • 10万目標をめざしたい
    きょうの総会の盛り上がりをみると私見だが10万目標はやるべきではないか。高橋市長の得票を大きく上回る目標にしたい。

市議会からの報告(要旨)

議会の様子変ってきている
巨額・巨大の大もとに再開発事業
土田きよみ市議会議員

住民投票運動以来、議会の様子が変ってきているのは事実です。
市が考えていた予定は確実に遅れています。この問題をまだ知らない市民が大勢います。多くの市民が問題点を知り、声を上げれば、市議会も必ず変わるという希望をもっています。

そもそも市民会館は震災で使えなくなり、耐震工事をすれば45億円かかるが、68億円で建てられることから、建て替えになったのが始まりです。それがどうして300億円以上になったのか。ここに再開発の問題があります。

泉町1丁目の再開発計画は10年以上も前からあり、ここに再開発ビルを建てようとしていましたが止まっていた事業でした。これが平成25年に突然動き出します。

高橋市長が再開発ビルを市が買い取り市民会館にしたからです。どういう市民会館をつくるかということではなく、はじまりが泉町の再開発です。ここから数々の矛盾が生まれてきています。

再開発ビルなので土地いっぱいに建てることから市民の望みとは違い巨大な計画になりました。
駐車場のスペースもとれない。吹奏楽の全国大会を呼び込むといいますが、バスや楽器を運ぶトラックの駐車スペースもなく、周辺に広い道路もありません。
320億円以上もつぎこむ市民会館計画。こんな税金の使い方はおかしいと、多くの市民に広げていきたい。

320億円って?

  • 1万円札を重ねたら約320m
    東京タワー333mとほぼ同じ
  • 水戸市民1人当たり12万円

320億円あれば…

  • 保育所(約4億円)なら80カ所
  • 特養(約10億円)なら32カ所
    *土田市議作成資料より

今度は芸術館と結ぶ空中デッキと地下通路の計画。増え続ける建設費
中庭次男市議会議員

京成百貨店との空中デッキは百貨店ビルの補強工事に18億円がかかることから中止となりました。今度は芸術館と新市民会館を空中デッキと地下通路で結ぶ計画が明らかになりました。
議会に説明もなく調査費を組んで進めています。税金を湯水のごとく市民会館につぎ込む市の姿勢が表れています。

さらに、市が選定した伊東豊雄建築設計事務所が岐阜市で設計した施設「ぎふメディアコスモス」(中央図書館など)が完成後間もなく屋根に水がたまり、雨漏りするなど大問題となっていることが判明しました。
共産党岐阜市議団は「100億円もかけた建物が子どもの工作物みたなズサンなもの」と糾弾しています。

11月24日の市議会特別委員会では、伊東設計事務所に設計中止を申し入れるべきだとの意見も出されました。
市民会館計画をめぐって様々な問題が噴出し、この日の特別委員会では保守系議員も含め、執行部を擁護する議員は誰もいなくなりました。市民の運動の反映ではないかと思います。
引き続き計画の白紙撤回、市民が望む市民会館へ共にがんばっていきたいと思います。

芸術館と市民会館を結ぶ空中デッキ、地下通路の建設費

  • 建設費合計 8億4000万円
    空中デッキ 2億8000万円
    地下通路 5億6000万円
  • 調査費 932万円
    *中庭市議作成資料より

「市民の会」新役員(50音順。○印は新任)

  • 代表:田中重博、丸山幸司、菅野法子
  • 事務局長:岩清水理
  • 事務局次長:荒木睦子、江尻大祐、大曽根紀雄、相馬光一、土田倫里江、谷萩美智子
  • 事務局:池田悦子、石崎ひな子、岩清水昌子、○上野陽子(河和田)、大川レイ子、岡村瑞比古、木村冬樹、工藤睦宏、小峯幹夫、菅原修二、須田美智子、○須能正恒(堀・渡里)、関静花、○高橋政子(平須)、田中真己、土田記代美、中庭次男、西川悟、萩野谷恭子、羽鳥茂
  • 幹事:江尻加那、大内孝夫、岡部佳代子、小川弘二、神林昇、小室たか、椎名仁、林俊光、皆川眞規夫
  • 相談役:大内久美子、塩見正衛、田口邦生、田村武夫、○谷萩陽一(弁護士)
  • 会計監査委員:○黒木博之(堀・渡里)、○藤岡和子(双葉台)

署名をよびかけるカラーチラシができました

「新市民会館計画これでいいの?」と、(1)住民投票を求めた15,000人の声を無視、(2)市民が使いにくい巨大施設、(3)320億円以上の税金投入、(4)膨れ上がった予算は当初計画(68億円)の4倍以上、(5)税金のムダ遣い――5つの問題点をコンパクトに解説しています。

署名用紙ができています

陳情項目は、(1)計画を白紙にもどし、市民の意見を反映させた計画に見直すこと、(2)市民参加で、市民が望む市民会館を適正な事業費、規模、場所で早急に建設することの2点。署名用紙は会事務局に用意されています。

署名用紙は「市民の会」ホームページからダウンロードできます

アンケートにもご協力ください

チラシには「アンケートはがき」が印刷されています。アンケートにもご協力ください。

第2回総会では会則の一部改定がおこなわれ、これまで「経費は募金でまかないます」(第8条)としていたのを、「経費は、賛同金及び募金でまかないます」(同)に改定されました。
提案説明で岩清水事務局長は「今後の運動発展のためには募金だけでは限界があり、賛同者を広くよびかけていきたい。
署名運動の担い手をおねがいするとともに、賛同者を広げていただきたい」と提起しました。

賛同者(年1口1,000円)、賛同団体(年1口3,000円)を広げてください

賛同金は年間・個人が1口1,000円、団体が1口3,000円です。
また、募金への協力もひきつづきよびかけていきます。

ひきつづき募金にご協力を

・ゆうちょ銀行 【店番】068 【普通預金】4962375
・郵便振替口座 【口座番号】00130-6-486747
両方とも【口座名】水戸市民会館計画・市民の会

ニュース第34号(PDF)