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「市民の会」ニュース速報 No.1 2020.5.6
市民の会、水戸市・竹中工務店などに工事の即時中止を迫る
(責:事務局次長 大曽根)
市民の会は、4月28日、竹中工務店やその共同企業体の現場事務所と、工事発注者である水戸市、再開発組合などに「泉町1丁目北地区の新・水戸市民会館建設工事について、新型コロナウイルス感染防止のため、工事の即時中止を求めて、緊急申し入れを行いました。
これに対し、水戸市都市計画部長(市長代理)は、「工事業者(受注者)から中止の申し入れがあれば検討する」と回答しています。
市民の会は、竹中工務店の本社や北関東支店へも、工事中止を申し入れる予定です。
なぜ、ゼネコンの工事中止の動きが鈍いか。
ゼネコンでのコロナ感染者(各社HPなどによる)
すでに発表された感染者数は、多数に上る。
▼清水建設(3名感染、1人死亡)▼大林組(以下感染者数:2人)▼鹿島建設(1人)▼竹中建設(1人)▼大和ハウス(8人)▼戸田建設(1人)▼安藤ハザマ(1人)▼戸田建設(2人)▼東急建設(1人)▼西松建設(1人)
なぜ、ゼネコンの動きが鈍いか。
新・水戸市民会館の建設を受注している竹中工務店始めゼネコン各社は、清水建設でのコロナ死者発生で工事現場などを停止する動きを始めている。しかし、その動きは鈍い。
「日経ビジネス」(4月14日)によると、「一般的に建設工事の請負契約は、その履行が中断などで遅れれば、契約に従って発注者は受注者に遅延損害金を請求できる。ただし、天災などによる工事中断は、受注者の責めに帰することができない事由と判断される場合が多い。清水建設は今回のコロナ禍が天災などに類する事由だとして発注者と交渉する方針。」という。
受注者も、発注者に工事中止を求めよ
確かに、発注者は強い立場、受注者(ゼネコンなど)は立場が弱いとは思う。しかし、今回のコロナ感染の危機は、ゼネコン社員にとどまらず、社員を取り巻く家族、下請け、外注業者、その家族や社員、日常生活のあらゆる範囲へと、クラスターとなって感染を広げる危険が強い。発注者はその責任を自覚すべきだし、受注した建築業者も発注者に対し、工事中止を強く求めてゆく権利や責任があると思う。
(以下、FACEBOOKへの感想から)
佐藤 由紀子(5月6日)
連休明けの明日から市民会館の工事開始。工事関係者の中に、もしかして東京などに帰省された方もいらっしゃるのでは。万が一発病せずウイルス持ったまま現場に復帰し昼食などの買い物に近所のお弁当屋さん・コンビニ・スーパーを訪れたとしたら。工事現場周辺は高齢者が多いので万が一感染者が出たらクラスターになること必至。感染者が出てからでは遅い。市は市民の会の要望に沿って工事中止を決断してくれることを望む。
皆川眞規夫(5月5日)
竹中工務店(幹事会社)による泉町1丁目の新市民会館の工事(準備中)も直ぐにクラスター化する恐れがあります。近くに住む市民にとって非常に危険な工事です。コロナが終息するまで公園化して様子を見て欲しい!
※「水戸市民の会 非公式ニュース」を、改題して「市民の会ニュース速報」として発行します。